アメリカの大学進学が変わる
テスト・スマートからキャリア・スマートへ
今までのアドミッションのやり方を根本的に見直そうという動きが盛んになってきました。たとえば、アドミッションにおけるSATなどのテストスコアの比率を下げて、エッセイ等による人物評価の割合を増やそうそいう動きは、多くの大学で本格的に取り入れられるようになってきました。
大学が欲しい学生は、必ずしも成績の高い学生とは限りません。大学に入る前の成績が少しくらい高いことよりも、大学で満足のいく成果をあげて、将来社会で活躍できる学生こそが、本当に大学のもとめている人材なのです。テストのスコアでは図ることの難しい「学生の将来のポテンシャル」を評価するために、大学のアドミッションはますます複雑になってきています。
アドミッション 2.0 対策
近年アドミッションの双方向化が大きく加速しています。大学は、学生がアプライするのをただ待っているだけでなく、大学から積極的に欲しい学生をとりに行こうという動きが活発化しています。これから大学にアプライする学生は、この双方向化に対応できるように準備を進めることが大切です。双方向化にきっちり対応できている学生とそうでない学生とでは、大学にアプライする前から大きな差がついてしまう場合もあります。
自宅で受ける進学コンサルティング
世界中どこでも同じサービスが受けられます
2004年にスカイプとメールでのコンサルテーションを開始して以来、全米各地および海外にお住まいの多くの方々の進学支援を行なってきました。様々なオンラインサービスを活用することにより、オフィスでのコンサルテーションと同等のサービスがご自宅で受けられるようになりました。
オフィスでのコンサルテーションからディスタンスに切り替えることも可能なので、転勤等で引越しをされる場合でも引き続きサービスが受けられます。また、ご家族の帰国等でご両親がご本人と離れてお住まいの場合でも、スカイプの3者通話を利用することで、ご家族揃ってミーティングに参加できます。
米国、カナダ、日本にお住まいの方については、コンサルテーション期間中に一度直接お会いしてミーティングを行います。夏に行うアプリケーション・エッセイのブレインストーミングの際に直接お会いするのが一般的です。コンサルタントがお住まいの地域を訪問する場合でも、原則として出張費用はかかりません。(2回以上訪問する場合は別途費用がかかります)
大学進学情報
最新動向!ウェイトリストの積極活用
大学のアドミッションが変化し続けていることは以前もご紹介しましたが、今年も新たな動きがいくつかありました。その一つとして今回は、「ウェイトリストの積極活用」についてお話しします。
ウェイトリストとは、欠員補充のための補欠学生リスト?です。学生は複数の大学を受験するため、大学側は定員よりも多くの学生に合格通知を送ります。歩留まり(入学率)を予想しながら合格者数を決めるものの、合格者中、何人が入学するかを正確に予想することは難しいため、合格発表後も定員に達するまでウェイトリストから学生を繰り上げ合格させます。
ところが昨年あたりから、学生を見極める手段としてこのウェイトリストを積極的に活用する大学が出てきました。ボーダーライン上の学生を多めにウェイトリストに掲載し、その後の学生の反応を見ながら繰り上げ合格を決めていくのです。
教育コンサルタントの仕事から見る受験の1年
受験生にとって5月1日は特別な日です。アプライした大学の結果は3月末にほぼ出揃い、受験生は合格大学の中から進学大学を1つ決めてデポジットを収め、大学の籍を確保します。その締め切りが5月1日なのです。 今回は、教育コンサルタントの仕事を紹介しながら、受験生の1年間をご説明します。
アメリカでは、教育コンサルタントの支援を受けながら大学を探し、アプリケーションの準備を進めることが広く行われています。なぜなら、アメリカのアドミッションは常に変化している上、とても複雑。しかも、奨学金を含めた学費も重要なポイントとなるなど、それらすべてを考慮しながら、全米規模で最適の1校を見つけるのは至難の業だからです。
日米の大学 (2) 柔軟な米国の大学システム
前回は、日本の大学が直面している課題を指摘しましたが、今回はアメリカの大学の特徴をお話しします。アメリカには多種多様な大学があり、日米の違いを表すのは困難ですが、アメリカの方が「学生本位の運営」と言えます。
アメリカの大学生は、在学中に平均2回専攻を変えると言われています。大学に進学して学んでいく中で、自分のやりたいことが見えてくる学生は数多くいますが、大学にアプライする17歳前後で将来の目標が決まっている学生は多くはありません。また、高校時代から明確な目標を持っている学生でも、大学進学後にもっと興味のある分野が見つかることもあります。そのような学生にとって、専攻を決めずアプライでき、進学後も自由に専攻が変えられるアメリカの大学制度はとてもありがたいものです。
日米の大学 (1) 日本の大学の現状と課題
「アメリカの大学は、アドミッションが複雑で学費も高い。奨学金もどれだけもらえるかわからないので、日本の大学に進学した方が良いのではないか」という質問を受けることがあります。将来、日米どちらの大学に進学するのか迷っている子供たちも多いと思います。「日本の大学なら帰国生枠で有利に進学できるし、学費も安いのでお得」という考え方は一見理にかなっていますが、果たしてメリットはあるのでしょうか。今回は、日本の大学の現状と課題についてお話しします。
今、日本の大学が持つ共通の課題は、「いかに外国人留学生を獲得するか」です。年々受験者数が増えているアメリカの大学とは異なり、大学全入時代?を迎えた日本では、生き残りをかけて学生の争奪戦が行われています。特に近年は、優秀で学習意欲の高い海外からの留学生を確保しようとする動きが活発化しています。
経済負担を軽減 奨学金獲得大作戦 (3)
アメリカの大学には、スポーツ推薦で進学するという道があることについて前回触れましたが、今回は、その方法についてご説明します。 まず理解していただきたいのは、スポーツ推薦はプロ選手を目指すトップアスリートだけのプログラムではないということです。NCAA(全米大学体育協会)に所属する大学では40万人以上の大学生がアスリートとして活躍していますが、その中で将来プロとして活躍できるのはごくわずかです。また、運良くプロ選手になれたとしても、引退後は別のキャリアを積むことになります。つまり、大学でしっかり学んで将来のキャリアにつなげるという点では、アスリートも一般学生も何ら違いはありません。
では、アメリカの大学はなぜスポーツに励む学生を優遇するのでしょう。その理由のひとつに、学業とスポーツを両立させることで人間的に大きく成長することが挙げられます。スポーツを通じて培ったチームワークやリーダーシップは貴重であり、また、限られた時間で最大限の成果を上げる工夫をしながら習得した「自律」や「時間管理」の能力は、社会に出た時に大いに役立ちます。つまり、学業とスポーツを両立する人は、即戦力として社会に受け入れられるのです。
経済負担を軽減 奨学金獲得大作戦 (2)
大学を通して授与される奨学金には、「ニーズ・ベース」と「メリット・ベース」があることは前回お話ししました。今回はメリット・ベースの奨学金の獲得方法について、詳しくご説明します。
アメリカの大学の授業料が高いのは周知の通りです。では、実際にどれくらい学費はかかるのでしょうか。学費とは、大学で学ぶのに必要な費用(授業料、および教材費)と生活するのに必要な費用(寮費、および食費)の合計です。学費は年々上昇傾向にあり、カリフォルニアの州立大学で年間2万から3万ドル程度(州内学生の場合)、私立大学は年間4万ドルを超える所が多く、5万ドルを超える大学も珍しくありません。
経済負担を軽減 奨学金獲得大作戦 (1)
アメリカの私立大学は、教育の質や学生のサポートは優れていますが、進学のハードルが高いという話を以前しました。なかでも最大のハードルが学費です。「私立は高いから、州立を目指す」という話をよく耳にしますが、州立よりも安く私立に進学する学生も少なくはありません。大学進学を自分の将来への投資と考えた時、質の高い教育をなるべく安い費用で受けることが賢い投資方法と言えます。今回から3回にわたり、ROI(Return on Investment)を高める上で重要な、奨学金の獲得方法についてご説明します。
「ファイナンシャルエイド」という言葉は、学費負担を軽減するための金銭的支援プログラムの総称です。その種類はさまざまで、返済が必要な「学生ローン」や、キャンパス内で働くことで経済支援が受けられる「ワークスタディー」もファイナンシャルエイドに含まれます。その中で、一般的に返済不要な金銭的支援を「奨学金(スカラシップ)」と言います。日本では、返済の義務を負う奨学金が数多くありますが、アメリカでは奨学金はすべて返済不要です。奨学金には、色々な団体が授与するものが多くありますが、最も重要なのは、金額的にも大半を占める大学からの奨学金です。この奨学金は、学生の経済的な必要性に応じて給与される「ニーズ・ベース」と、学生の能力に基づいて給与される「メリット・ベース」に大別されます。
受験生を効果的に選抜するSEM時代が到来
今回は、受験生が大学でどう評価され、合否の判定が下されるのかという、アドミッションの裏側についてお話します。前回、アメリカの大学では将来伸びる学生が評価されることをお話しましたが、実はそれだけではありません。どの大学も、それぞれが思い描く理想的な大学像を持っています。その大学像を実現するために、どの大学も幅広い観点で学生を評価し、目標とする学生構成を築き上げます。
「A大学は成績重視だ」とか、「B大学はボランティアをしていないと入れない」という話を聞くことがありますが、大学のアドミッションはそれほど単純ではありません。どの大学も、成績が優秀な学生は欲しいですし、リーダーシップのある学生やコミュニティーに貢献する学生も大いに求めます。また、芸術の才能のある学生や、スポーツに秀でた学生など、特別な才能を持つ学生も大学にとっては不可欠な人材ですし、そのほか性別、人種、出身地希望専攻など、考慮する点は山ほどあります。
米国の大学の種類と役割
大学のアドミッションの変化については前回お話しましたが、学生が大学を選ぶポイントにも変化が見られます。特にここ最近、「リベラルアーツ・カレッジ」を希望する学生が増えています。
リベラルアーツ・カレッジとは、ひと言で言うと「学部の教育を重視している大学」です。特定の職業に直結する専門知識や技術の会得よりも、幅広い教養を身に付けることを重視した教育を行い、将来さまざまな分野で活躍できる人材を育てます。リベラルアーツ・カレッジの大半は、小規模な私立大学です。カリフォルニアでは、比較的学力の高い学生でも州立大学志向が強く、最近までリベラルアーツ・カレッジを希望する学生は限られていました。
アミドッションを取り巻く環境の変化
「アメリカの大学の入学審査は複雑でわかりにくい」とよく言われます。「ハイスクールの成績が重要なのはわかるが、それ以外にもSATなどのテストのスコアが必要だったり、またボランティアや音楽、スポーツなどの課外活動も評価されるらしい。なぜ日本のように、わかりやすい入試にならないのか」。このようなご質問を受けることがよくあります。
日本とアメリカで入学審査が大きく異なる理由は、そもそも日米の大学で学生の評価の基準が根本的に異なるからです。
日本の将来を支える子供たち
日本の若者の内向き姿勢が顕著になっているとよく言われます。実際に内向き姿勢を示す調査結果もあり、例えば、日本からアメリカに来る留学生の数はここ5年間で4割以上減っています。もちろんアメリカだけが留学先ではありませんが、同期間に韓国やインドからの留学生が3割以上増え、中国からの留学生は倍以上に増えていることと比較すると、国際化が進むアジアの潮流に逆行しているように感じられます。
少子高齢化が進み国内市場が飽和する中で、日本の企業が生き残るためにはグローバル化が不可欠です。しかし、そのグローバル化を支える人材が育たないことに、日本の産業界は危機感を持っています。2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸栄一さんも、日本の若者に対して積極的な海外修業を呼びかけています。
進学コンサルティング 選べる3つのプログラム
Cupertinoのオフィスでコンサルテーションを受けていただくプログラムです。サンノゼ近郊にお住まいの方に便利なプログラムです。
コンサルタントがご自宅を訪問してコンサルテーションを行います。Santa Clara, San Mateo, San Francisco, Alameda, Santa Cruz の5つのカウンティにお住まいの方が対象です。
スカイプとインターネットを利用してコンサルテーションを行います。ベイエリア以外にお住まいの方(東海岸、中西部、日本など)でも同じコンサルティング・サービスが受けられます。
CFA アスリートのための進学コンサルティング
スポーツ推薦で進学を目指す
スポーツ推薦による進学は、トップアスリートだけの特権でありません。ハイスクールで積極的にスポーツに取り組んでいる多くの学生が、スポーツ推薦枠を利用して、進学を有利に進められる可能性があるのです。スポーツ推薦による進学は、通常のアドミッションと全く異なる準備が必要となります。
スポーツ奨学金
スポーツ推薦で進学する学生には、スポーツ奨学金が支給されます。スポーツ奨学金は、一般の奨学金と比べて額が大きい場合が多く、また他州や海外からの留学生も対象となるため、非常に利用価値の高いスカラシップ・プログラムです。
CFA (CCP for Athletes)
CFAは、アスリートとして進学を目指す学生のための進学支援コンサルティング・プログラムです。通常のコンサルティング・サービスに加えて、スポーツ推薦による進学準備のサポートも並行して行います。