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アメリカの大学進学

大学進学は、人生において最も大きな資金と時間の投資と言えるでしょう。将来の目標実現に向けたキャリア計画の中で、大学進学は極めて大きな役割を担っています。
現在、高校卒業生の数は増え続けており、2000年には280万人だった高校卒業生の数は、2009年には320万人のピークに達しました。特に人口増加率の高い西部では、進学希望者が急増しており、大学進学を目指す生徒にとって、かつてない競争の荒波にもまれることとなります。

アメリカの大学は、各大学ごとに教育方法や校風などが大きく異なります。そのため、進学先を決めるにあたって、単に知名度で選ぶのではなく、将来の目標実現と自分の個性に最も適した大学を選ぶことが大切です。アメリカでは、4年制大学を卒業する学生の半数以上が、実は入学時は別の大学に進学しています。このことからも、自分に合った大学探しがいかに難しいかが分かると思います。
競争率の高い大学に進学できれば、卒業後の進路は何とかなるという考え方は、当てはまりません。大学のネームバリューで将来が決まるのではなく、各個人が大学教育を通じて修得したスキルが問われる時代です。将来満足のいくキャリアを積むことができるように、高校生のうちからしっかり準備を進めていくことが大切です。


日本の大学 vs. アメリカの大学

高校卒業後に、日本の大学に進学するか、またはアメリカの大学に進学するか、どちらを選択すべきか迷っている方も多いと思います。特に、最近日本から来たばかりの方にとって、アメリカの大学への進学準備は非常に複雑で大変な作業に感じるかもしれません。
10年くらい前までは、日本で就職するなら日本の大学、アメリカで就職するならアメリカの大学へ進学するのが有利だと言われていましたが、今ではこの考え方はほとんど当てはまりません。近年では、日本の大手企業は、海外の大学で学ぶ学生の採用に積極的に取り組むようになり、米国各地で開催される日系企業のための就職フェアでは、日本の大手企業が数多く参加するようになりました。
一方で、アメリカでもグローバル化を支える人材を確保する上で、海外で学ぶ学生の採用に注力する企業が増えてきました。日本の大学を選ぶか、アメリカの大学を選ぶかは、将来の目標を実現するためのキャリアアップのステップとして、どちらが自分の可能性を広げられるかという視点で考える必要があります。


アメリカの大学の特徴

アメリカの大学と日本の大学は、応募方法や授業内容など大きく異なりますが、その中でも特にアメリカの大学の特徴として重要な点は、アメリカの大学は、進学後に専攻が変えやすいことです。日本の大学では、願書を提出する時点で志望する学部や学科を指定する必要がありますが、アメリカの大学では、専攻を決めずに応募することもできます。また、入学後も、自由に専攻を変えることが可能です。

日米を問わず、18歳の時点で自分に最も適した専攻が決まっている人は、あまり多くありません。大学生になって、社会との接点が増え、将来の進路が少しずつクリアになっていく中で、徐々に定まってくるという学生も数多くいます。そのような学生にとって、学部や学科を決めずに応募できるアメリカの大学はとても魅力的です。

また、専攻の種類の豊富さもアメリカの大学の特徴です。例えば、UC Berkeley には14学部で130以上の学科があります。これに対して、日本の東京大学は10学部で50学科です。しかし、これでもUC Berkeley にある専攻は、アメリカの大学で学べる専攻の一部にすぎません。日本の大学と比べると、選択の幅が広い分、大学選びも慎重に行うことが重要です。


2010年の大学進学

アメリカの大学では、ここにきて、今までのアドミッションのやり方を根本的に見直そうという動きが盛んになってきました。たとえば、アドミッションにおけるSATなどのテストスコアの比率を下げて、エッセイ等による人物評価の割合を増やそうそいう動きは、私立大学では以前から行われてきましたが、ここに来て一部の(トップレベルの)州立大学でも本格的に取り入れられるようになってきました。

大学が欲しい学生は、必ずしも成績の高い学生とは限りません。大学に入る前の成績が少しくらい高いことよりも、大学で満足のいく成果をあげて、将来社会で活躍できる学生こそが、本当に大学のもとめている人材なのです。テストのスコアでは図ることの難しい「学生の将来のポテンシャル」を評価するために、大学のアドミッションはますます複雑になってきています。

大学をアプライするにあたって、SATなどのテストの点数が高いに越したことはありませんが、それ以上に大切なことは、他の学生とは異なる、自分独自の価値をしっかり認識して、それを大学に示していくことです。マックスキャリアの進学支援総合プログラム(CCP)では、ブレインストーミングなどを通じて、どのような価値をアプリケーションで伝えていくことが最も効果的かを見極め、それに基づいてエッセイ指導などを行っています。


アドミッション 2.0 対策

2009年からアドミッションの双方向化が大きく加速しています。大学は、学生がアプライするのをただ待っているだけでなく、大学から積極的に欲しい学生をとりに行こうという動きが活発化しています。これから大学にアプライする学生は、この双方向化に対応できるように準備を進めることが大切です。双方向化にきっちり対応できている学生と壮でない学生とでは、大学をアプライする以前に、すでに大きな差がついてしまう場合も増えてきます。

2008年のアンケートによると、大学のアドミッション担当者の実に4人に1人が、アドミッションにおいて、学生の情報を得るためにFacebookを利用したことがあると回答しています。これから大学進学を目指す学生にとって、大学にアプライする時点よりももっと前から、大学に見られる準備、そして自分自身を大学に見せる準備を進める必要がでてきます。マックスキャリアの進学支援総合プログラム(CCP)では、今年から本格的に普及しはじめたZinchやCappexなどの効果的な活用方法など、アドミッションの双方向化対策のアドバイスを行っています。